ヘロリペロリ日記

恒例行事「七夕のねがいごと」 〜今年はどんな願いを叶えましょうか?〜

【ヘロリ山崎より】

こんにちは!
またしても「ヘロリ・ペロリ」ですね〜。前回の身体感覚講座は6月8日(日)でしたが、今回は6月28日(土)と、7月を待たずに早くも開催です。今回も参加するという方々とは20日ぶりに再会しますね。月に1回会っているという習慣になっているので、月に2回会うとなると、なんだか「おかわり」をしているような贅沢な感覚です。
さて、このように月に1回、時には月に2回も出会えてしまう私たちですが、古来より年に一度しか会えない方々もいらっしゃいますね。そうです。乙姫と彦星のお二人です。年に一度、天を流れる天の川に橋がかかり、そこで出会う二人のお話といえば七夕です。
七夕はもともと中国から入ってきた風習で、お裁縫や筆の上達を祈願する風習が奈良時代の日本に入り、それが日本の伝統として根付いていったものです。7月7日と、7が重なる日を七夕としたのですが、他にも1月1日から9月9日まで月と日の重なる日を特別な日と見るのは、中国の陰陽の考え方から来ています。ちなみに北京オリンピックが8月8日に始まりますが、8は中国で大変運気の強い数字と見られていて、それが重なる8月8日は、オリンピックを無事に成功させたいという願いを込めているのです。
七夕の7月7日というと、梅雨の真っ只中という時期に当たります。ですがこれは現在の暦に当てはめるとそうなってしまっているだけで、明治時代までの日本では旧暦が使われていましたので、その頃まで七夕は、秋の行事でした。今年は8月7日が旧暦の7月7日に当たりますが、この日はちょうど「立秋」、つまり秋の始まりです。身体感覚講座は6月28日で、ちょっと時期は離れての開催となりましたが、これは会場のスケジュールの都合なので仕方がありませんね。
本来の七夕の時期は、秋を迎えてこれから本格的な農作物の収穫期が始まる頃です。農作物が豊作であるように、晴れた初秋の秋空に願う行事だったわけですね。
「願い」ということに関して、この頃はきっと、生活の中に自然と願いというものがあった時代だったのではないでしょうか。豊作を願うことが、そのまま家族の幸せにつながっている。「生活の中に願いがある」ということは自然の成り行きであったように僕には思われます。
現代では僕たちの「願い」はどうでしょうか? 「お金持ちになりたい」「海外旅行に行きたい」「カレシがほしい」とか、いろいろな「願い」を思いつきますよね。でもちょっと良く考えてみてほしい。というより「感じて」みてほしいのですが、「願い事」って本来、願いがかなうことで、自分や家族が幸せになるようなことなんです。少なくとも僕はそう思っています。
それから、自分自身が生活を送るなかで身近なこと、今現在、行っていることの中に「願い」はあるのではないでしょうか。
そう思うと今、生きていることだけで僕たちは祈り、願っているということになります。ですから行事で願い、祈願するということは、日々の自分の行いを再確認して、そのことを季節の節目で気持ちを引き締めるためにあったのではないかと思うのです。
さて、ちょっと小難しいことを書いてしまいました。
こんなことを書きながらも、僕自身、自分自身の願い事はなんだろうと思っているのです。自分自身の未来のビジョンを描いて、そのために必要な目標を定めて、その先につながるような目標が「願い事」?
まあ、それはそれできっと立派な目標として僕を導いてくれるのかもしれません。でも、そんな頭で考えた決まりごとのような願い事は、僕にとっては願い下げです。
心と身体をなるべく近づけることで、本来「当たり前のこと」として僕の中に備わっているはずの「願い事」に出会いたい。なんとなくですが、そのように思っています。
ですので、「本当の自分の願い事ってなんなんだろう?」と少しでも思われるという方は、ぜひ参加いただき、自分の中にある願い事と出会うためのちょっとした旅にご一緒いただければと思います。書道具がありましたら、ご持参いただければ助かります。なくともお貸ししますので大丈夫です。ちなみに次回の講座は8月17日(日)と、しばらく先となっていますので、「そんなに待てない!」とお思いの方も、ぜひご参加いただければと思います。
次回お会いするときは、もう秋なんですね〜。そのまえに夏を満喫したいなと思っております。スケジュールは真っ白ですけど(笑)何かオススメの夏イベントがありましたら、ぜひお便りください。楽しみにしております〜。

【ペロリ松田より】
・・・というわけで、次回の講座は「七夕」です。会場などの都合で、七月の講座が繰り上げになっています。
例年になく早めの七夕ですが、実は「今年はそれも良しかな」という気がしています。“生活の中の願い”と山ちゃんが書いてくれていましたが、私の方は“生活の中の「運気の流れ」みたいなもの”が今年は早めのように感じているからです。
たまたま、私の回りの人たちにそのような方が多いからかもしれませんが、この6月末辺りをもって、いろいろな区切りがつく人って、今年は結構いるんじゃないかナ、っていう感じが強いのです。
6月は単純に2008年、上半期の終了期です。6月30日には「大払い」を行なう神社も多いです。今までやってきた事に一つ結果が出る、あるいは長く続けてきた事にしまいがつく・・・。そんな場合は、やっぱり自覚的に「区切りをつけてみる」のはどうでしょう。
「願い事を明らかにする、それを書く」という七夕は、自分でつける“区切り”でもあります。“今”この日に、というタイミングをもって、まず過去の自分と、これからの自分を切り分けて考えてみる。それは「こう在りたい自分の姿を天に願う」というスタイルを借りての、自分で自分の心の区切りをつけてゆく作業です。放っておけば、いつでも同じように続く自分の在り様に、敢えて“仕切り直し”を図ってゆくのです。そしてそれは、更なる活性化を呼び込むことになります。
昔の人って、凄かったんだなあ。年間のあらゆる行事がそうであるように、それは生きとし生ける者が、イキイキと暮らし続けてゆく生活の知恵でもありました。
さて、そんな七夕、今年もそれを“身体感覚流”にやります。頭でイメージしたものでなく、全身をバランスの取れた状態に戻した後、身体から発する言葉に落とし込んでゆきます。
梅雨の身体は放っておくと、鬱滞化しがち。湿気が続くと腰が重たくなって、何をするのも億劫になってきます。そんな状態に陥ることなく、心も身体もスッキリと風の通りの良い状態を七夕で目指してみませんか。よろしかったら墨、硯を持って、是非ご一緒に。
【ペロリ松田プロフィール】
■松田恵美子(まつだえみこ)
身体感覚育成講座講師。現代人における生命力の発露を探究。日々の動作や日本文化における型などを感覚からひもとき、日常生活に活かせる知恵や技として活用することで、自分のからだを自分で育む姿勢を伝えている。学校教育における教材化の研究協力にも携わる。
Be-nature school講師。共著に『自分という自然に出会う)』(講談社/刊)『おとなの自然塾)』(岩波アクティブ新書)。
監修『旧暦美人のすすめ)』(東洋経済新報社) 2007年3月発売。
【ヘロリ山崎プロフィール】
■山崎義高(やまさきよしたか)
「きゃりあ・ぷれす」編集部を経て、現在はフリーのライター。『旧暦美人のすすめ(東洋経済新報社)』『B.O.S.S.』キヤノン運営、取引先限定サイト『はつらつ元気(芸文社)』『コブスオンライン(コラム担当)』< http://cobs.jp/jijinews/trend/ >『スポーツキッズ(ベースボールマガジン社)『オーマイニュース(市民記者として)』
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