ヘロリ・ペロリ日記

〜元気ハツラツな夏がキタ!! イキオイに乗って、アナタなら何処へ行く? 〜

 
【ヘロリ山崎より】

暑い!
朝、あまりの暑さにぐったりと目の覚めることが多くなってきました。というのも、いまだに毛布2枚プラス羽毛布団という“重装備”で寝ているからなんですけどネ。冷え性のせいもありますが、夜はまだ肌寒かったりしますよね。昼と夜の気温差が大きな時期で、ひょっとしたら体調を崩しやすい頃なのかもしれません。
松田さんはお元気ですか?
暦の上では5月5日は「立夏」。つまり、夏の始まりです。週に一度、お寺でヨーガを習っているのですが、そのあと一緒に習っている友人たちと駒沢公園で広げたヨガマットの上でランチ。そのあとにシャバ・アーサナというか、たんに昼寝をしていると、吹いてくる風も心地よく、しばし現実を忘れてまどろむことができました。
そういう時間を持つことが、特に東京という場所にいると貴重だなあと実感したひとときでした。だからといって、現実社会のこのあわただしさ、情報の早さ、密度の濃さは否定するものではなく、ここでこそ得られるものもあるのだと僕は思っています。
自分の足元を見つめて、バランスをとりながら次の一歩をどこに踏み出そうかと、楽しい日々を過ごしています。
「なんとなく楽しい!」この感覚こそは、ひょっとしたら初夏ならではのココロモチなのかもしれませんね。
GWの後半は天気もいまいちですが、なんやかやと口実を見つけては、いろいろと出かけて交流しています。前回のヘロリ・ペロリで世田谷の大平農園のことを触れましたが、あれからどうしても畑をやりたくなって、今、高校の同級生で野菜ソムリエの友人と「畑を借りよう!」と計画しているところです。
区民農園を借りて、農家の方々に野菜の育て方を教わりながら、何らかの情報発信をしていけたらと思っているのですが、区民農園は抽選で当たらないと借りられないようです。なーんとかして、借りれないものかと思案しています。
ふと目を留めたスポーツ新聞のコラムに、美輪明宏さんが書いていらっしゃるのを読むと、日本の自給率の低下のこと、今後迎えるであろう食糧危機のことなどを危惧されていて、そのための解決策として『いまこそ日本に、おしゃれで近代的な理想の農業の街をつくるべき』と書いていて、「まさに!」と、僕がこれからやりたいと思っていることを教えられたような気持ちになりました。
本気で農業に取り組むというのではありません。土に触れる。野菜を育てる。採れたものを食べる。そのことの喜びを分かち合える人がいる。そこにちょっとした「センス」を加えることで、都市に暮らしながらも、人やものと確かにつながっていられる社会というものを、自分なりに追求していきたいなと思っていたりします。
さて、次回の身体感覚講座は5月17日(土)。二十四節気では「小満」が5月21日です。陽気が天地に満ちて、農家では田植えの時期を迎えます。
天気に満ちた陽気を身体全体で受け取って、そろそろと活発に動いてみようと思っておりますよ〜。

【ペロリ松田より】

その通りですね!外の風がとても気持ち良いので、次回は「そよ風の瞑想」もやってみましょううか。
そうそう、山ちゃんの畑話を読んでいて思ったんだけど、大人になってから、地面の上を裸足で歩いたことありますか?裸足になるのって、夏の海やプールぐらいでしょうか。
一日中、靴を履いているのが当たり前になると、足の指の股はくっついたままだし、ハイヒールを履き続けてたら外反母趾ひどくなっちゃったなんて話はよく聞くし……。だからね、山ちゃん。畑行ったら、この初夏はぜひ、土の上を裸足で歩いてみて。 今は爽やかな外に出て、足をどんどん使って身体を動かすと、ますます身体が活性化し始めます。
季節はまさしく二十四節気の「小満」。陽気が天地に満ちるこの頃は、足裏で直接、地面に触れてみるととりわけ気持ち良さがバツグンです!
さて、裸足になって歩いた経験を私が忘れられないのは、インドのある山奥でのこと。山と、その周辺の巡礼の道を辿るには裸足が一番良いと聞いたのです。
私は何でも自分の身体で体験してみないと気が済まない性質なのですが、決して修行好きではありません。でも大地と交流するのには裸足が一番だし、しかもそこは世界に名だたるエネルギースポット。はるか昔からその大地の下には、その山を守るように、累々たるインドのヨーギたちの屍が眠っているとも聞いていました。
敬意を表し、覚悟も決めて、エイヤッと運動靴を脱ぎました。靴下も脱ぎました。でも、あのインドの陽射しですからねェ。幸い、早朝だったので、まだ沿道のアスファルトは、溶ろけるほど熱くなってはいませんでした。恐る恐る足を直接道につけると地面は暖かい。でも歩き出すと、小石が、小枝が、足裏に刺さってイタイ、イタイ・・・。道行くインドの人の履いている薄いゴム草履が羨ましい。「ああ、今まで靴に守られていたんだな私の足」とヒシヒシ泣きたくなりました。
でもヤワだった私の足も、ものの30分もすると慣れてきて、雄大な景色や、通りすがりの村の様子に目を奪われだし、「アッ、牛のウンコ、もう少しで踏むところだった!」というほどの余裕すら。で翌日は、エイッ!とこれまた裸足になって山登り。日本じゃあ、考えられないよね。焼けた大きな石の上から上へと、タッタッと渡り歩き、しかも足が速いし軽い。まるで誰かが後ろから後押ししてくれているようなスピードで、野生のヤギのウンコだけは踏まないようにと、ちゃんと前も下も見ながら快調に登り出したのです。自分の身体の力も侮れないものです。
古今東西を問わず、古代のヒトは、自分の身体を通して自然のエネルギーとの交流の仕方を探り、よくわかっていたのでしょうね。知恵として後世に残してくれているのが、とても有難いです。
で、初夏である今は、ちょっと裸足で地面がオススメ。機会をつくって是非。潮干狩りだって良いですよね。梅雨が始まれば、すぐに水虫の季節です。水虫が先か梅雨が先かわかりませんが、今の時期に海水、塩水で殺菌しちゃう。そんな効果も、潮干狩りにはあるのでは、なんて思っています。でもゆめゆめ足の“冷やし”はまだ禁物です。「梅雨が明けるまで、ヒジ、ヒザ出すな」とは、昔のバアちゃん達がよく言ってましたよ。
【ペロリ松田プロフィール】
■松田恵美子(まつだえみこ)
身体感覚教育研究者。現代人における生命力の発露を探究。日々の動作や日本文化における型などを感覚からひもとき、日常生活に活かせる知恵や技として活用することで、自分のからだを自分で育む姿勢を伝えている。企業研修や学校教育における教材化の研究協力にも携わる。
Be-nature school講師。共著に『自分という自然に出会う)』(講談社/刊)『おとなの自然塾)』(岩波アクティブ新書)。監修『旧暦美人のすすめ)』(東洋経済新報社) 2007年3月発売。
【ヘロリ山崎プロフィール】
■山崎義高(やまさきよしたか)
「きゃりあ・ぷれす」編集部を経て、現在はフリーのライター。『旧暦美人のすすめ(東洋経済新報社)』『はつらつ元気(文芸社)』『コブスオンライン(コラム担当)』< http://cobs.jp/jijinews/trend/ >『スポ
ーツキッズ(ベースボールマガジン社)『オーマイニュース(市民記者として)』< http://www.ohmynews.co.jp/profile/n14083 >
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