ヘロリ・ペロリ日記

ヘロリ・ペロリ日記とは、『きゃりあ・ぷれす』が定期的に開催している「身体感覚講座」の講師松田恵美子さんとライターの山崎義高さんの「往復日記」です。

ヘロリペロリ日記 その17
〜梅雨に汗をかいた翌月は、晴天の旧暦七夕に願いを込めちゃおう♪〜

【ヘロリ山崎より】
こんにちは!
最近は梅雨の湿気のせいか、僕はなんだか身体が重た〜くダルい感じです。お風呂上りなどにじんわりと、やたらにキレの悪い汗がダラダラにじんできます。なんとも気持ちの悪い汗。そこでエアコンをつけると、確かに汗は引くんですが、冷たい風に吹かれていると、ダラダラでも汗をかいていたほうがよかったのではと思うほど、かえって気持ちが悪くなってきます。こんなときはジョギングでもして体中の汗をいったん出し切ってしまいたい。そうすれば、言いようのないこのダルさ、倦怠感も汗と一緒に出て行ってくれるんじゃないか、という気になってくるのです。折しも、最近テレビ・ラジオに出ずっぱりだったのは、アメリカ陸軍仕込みのハードなトレーニングをアレンジした「ビリー・ザ・ブートキャンプ」のビリーです。ビリーのトレーニングは、最近日本人が遠ざけていた「厳しさ」を再認識させてくれるハードな内容です。ビリーに叱咤激励されながら、日本中で何万人もの人が彼のDVDを見ながらトレーニングしているのを想像するだけで、またしてもジワジワと汗がにじんでくるような気がしちゃいます(笑)

いきなり蒸し暑い話でスイマセン。少し涼やかなお話をしましょう。七夕は秋の夜空の晴れ渡る星空を「天の川」に見立てて、その川を渡って牽牛星織女星が年に一度出会う日なのです。「秋?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、旧暦では7月は秋なのです。ちなみに今年の7月7日は新暦の8月19日にあたります。夏の真っ盛りという気もしますが、「お盆を過ぎたら秋」と言いますので、秋のはじめ、初秋なんです。

新暦の7月7日だと、梅雨の真っ只中なので、「七夕は雨が降りやすい」というイメージが強いのですが、古式にのっとった、本来の七夕はスカッとした初秋の季節に行われます。

さて、というわけで、8月の身体感覚講座が「七夕」の内容なのは、決して時期外れなのではなく、本来行われていた旧暦の時期に合わせてのことです。七夕といえば笹の葉サラサラ〜♪短冊に願いを込めて笹の葉に吊るせば、願いごとが叶うという習わしがありますね。家内安全・学業成就・恋愛成就などが「願いごと」の代表格と思われますが、元々は裁縫・書道・手芸の上達を願うものだそうです。いろいろな願いごとがありますが、あなたにとって本当の願いごとって今はなんですか?

毎年恒例の『七夕スペシャル』では、この「本当の自分の願いごとと出会う」ということがテーマになります。まず身体を整える体操から始まって、感覚をどんどん深めていき、硯と筆などの道具を身体と一体化させて使うことで、自分の中から本当の願いごとが「紡ぎ出されて」きます。

思いがけず書いてしまった。けど、なんだか無性に響いてくるコトバ。心の奥底にある本当の願いごとが一本の糸になり、その糸を紡ぐことでどんな柄の「願いごと」が編み出されるのでしょうか。来月、8月のお知らせになりますが、皆さんのご参加をお待ちしております。

ではでは、長くなりましたが、ペロリ松田さんに以降はお渡ししま〜す。


【ペロリ松田より】
暑いのに、にじむような汗しか出ない…。もっと、ザアッーと汗がボトボト吹き出したら、さぞかしスッキリするんだろうに…。という山崎君の気持ちはよーく、わかります。
梅雨の身体、独特の鬱陶しさ、倦怠感から脱出するには、本当に汗をかくのが一番!それも玉のような大粒の汗をビッショリと!湿気で皮膚呼吸が滞りがちなときこそ、まずはタップリ汗を出して、皮膚の汗腺を開いてあげたいものです。そして、一度ザアッーと汗を出した後に出る汗は、不思議とサラッとしてきます。ベトベト、ジワジワの汗ではなくなってきます。汗の“キレ”がよくなるのですね。

こんなときは、とにもかくにも運動しちゃえ!エクササイズだ。“ビリー”が皆の注目を浴びているというのも、身体の欲求から見れば、時期的にかなっていると思います。ナイスタイミングで世に売り出しを図ったナという感じ。これが、真冬だったら日本の場合では、こんなに身体動かしたいって思う人いないと思うよ…。

いや、もうとにもかくにも、身体を動かすこと自体、億劫だという人もいるでしょう。そんな場合、日本にはお風呂があります。熱めの湯にドバッと入って、全身が赤くなったらサッと上がって、汗をザアッーと吹き出させるという手は、どうでしょう。
エッ、それもダメ?「やってもなんとなく…ウーン…」なんていう人…、かなり腰が重たくなりつつありますね。言葉の例えとしてではなく、本当に身体として「腰が重たい」という状況ってあるんですよ。そんな人は、重たい腰を、もう気合でエイヤッ!とあげて講座に来てください。7月14日(土)の講座は、「梅雨の身体の調整」でやります。

【ペロリ松田プロフィール】
■松田恵美子(まつだえみこ)
身体感覚育成講座講師。現代人における生命力の発露を探究。日々の動作や日本文化における型などを感覚からひもとき、日常生活に活かせる知恵や技として活用することで、自分のからだを自分で育む姿勢を伝えている。学校教育における教材化の研究協力にも携わる。
Be-nature school講師。共著に『自分という自然に出会う)』(講談社/刊)、『おとなの自然塾)』(岩波アクティブ新書)。
監修『旧暦美人のすすめ)』(東洋経済新報社) 2007年3月発売。

【ヘロリ山崎プロフィール】
■山崎義高(やまさきよしたか)
 「きゃりあ・ぷれす」編集部を経て、現在はフリーのライター。旧暦、身体感覚、ヨーガ、野菜、ビールなどをテーマに活動中。お仕事のご依頼はお気軽に〜♪< yoshitak@kingyobanchi.dialog.jp >
『スポーツキッズα(ベースボールマガジン社)』< http://www.sportsclick.jp/sportskids/ >、身体感覚講座から生まれた本、『旧暦美人のすすめ(東洋経済新報社刊)』など。