ヘロリペロリ日記

 ヘロリペロリ日記 その22
〜    旧暦元旦より感謝を込めて この先一年を楽しむために今できることって? 〜
【ヘロリ山崎より】

新年明けましておめでとうございます!
前回の「ヘロリ・ペロリ」で『新年明けまして……』と書いたばかりなのに、またしても新年のご挨拶……、びっくりされた方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、以前からお伝えしていたように、私たちは「旧暦」の流れを意識して生活をしているので、僕にとっては今回がホンモノの元旦なんです。今年の旧正月は2月7日なので、ちょうど「元旦」ということになります。
ちなみに、旧暦のお正月は年によって日が変わります。二十四節気の「立春」あたりの新月の日が元旦となるからです。来年の元旦は1月26日と、随分と変わりますね〜。このようにある一日を基準にして考えるとよくわかるのですが、西暦であるグレゴリオ暦と旧暦では、一年あたり12日ほどのズレが出てくるのです。そのズレを解消するために「閏月」という仕組みが旧暦にはあるのですが、そのあたりの説明は「旧暦美人」の本で確認してみてくださいませ。
さて、新年を間近に控えて松田さんとしては、どんなココロモチでしょうか?
カラダとココロには何か変化が生まれたでしょうか。僕が感じたのは、先日1月30日のことです。この日は急に気温が温んで、最高気温が13度、日中は一日エアコンなしで過ごすことができるほどにあたたかい一日でした。
外にいても、風が含む気配のようなものが冬のものとは異なって、芯のところがなんともいえずあたたかく、風に身をさらしていても、なぜだか「大丈夫!」と思えたのです。そのときの自分自身の気分としては、頼もしいような、懐かしいような気がしました。
頭では季節はまだ冬だという認識なのですが、このとき身体の方が勝手に「春だ! 」と判断したようでした。そうすると、感覚は一瞬にして一年前の春のことを思い出し、もっと以前の春のこともいろいろと思い出して、花見のこととか春の別れなぞもあったナア……とか、一瞬にして頭の中が妄想モードになってしまったのでした(笑)。それは不思議で、なんともワクワクするような体験でした。
さてわたくし、この「妄想モード」に乗っかって、フト思い立ちました。思い立ったが吉日で、大宮氷川神社に初詣に行こうと思います。どうしてここにしたのかというと、そんなことを言わなさそうなある人が、ここには精妙な気配が満ちている、とか言っていたのをふと思い出したからです。
その人とは縁もゆかりもないのですが、たまには人の言うことを真に受けてみるのもいいんじゃかかろうかと思ったのです。「虫の知らせ」のような感じです。
こういうときに降って沸いた思い付きを「ばかばかしい」とやり過ごすことで「社会人」とか「大人」という自分を保ってきている訳ですが、それはつまらんなと思っていたりするわけです。
そこでどうせならと、古来の日本人のお正月の過ごし方を実践してみるのもいいかなと思い調べてみると、かつては年籠り(としごもり)として大晦日から元旦にかけて徹夜で寺社にこもる風習があったそうです。その風習がやがて大晦日の夜の除夜詣と、元旦の元旦詣に分かれて、現在では元旦のおせち料理をいただいてから初詣に出掛けるようになっていったそうです。この「元祖初詣」との呼ぶスタイルの31日〜1日にまたがってお参りすることを「二年参り」と呼んだそうです。
厳密にやるのもいいけど、「テキトーでもいっか」などと思っています。僕の場合、あまり根を詰めるのはよくないようだと、前回の講座で書いた筆跡をみて、「かろやかさ」を重視したほうが良さそうだと感じています。
今年の元旦は十二支の干支の一番目、「鼠年」です。この先十二年を充実したものにするために、楽しむために「やり残し」のないように、頑張りたいものです。
松田さんにとっては、来年はどういった年になりそうでしょうか? 何か期することなどありましたら、お伺いしたいと思います。
さて、次回の講座は2月16日です。この頃では、19日に「雨水」があります。「みずがぬるむ」頃で、暦の上では初春です。身体はどのような状態になってくるのでしょうか?
あらためて新年を迎えましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします〜。

【ペロリ松田より】
……というわけで、ヘロリ山崎氏がバッチリ旧暦新年モードで話を振ってくれました。
2月3日の節分後の「立春」には、さらに本格的な春の兆しが訪れましたね。今年の関東の節分の日は雪でした。翌日の「立春」は晴れ。日差しの明るさが、もう春になっていました。この時期になると、毎年喜びながら、春の訪れに感心してしまいます。忠実なほど暦どおり、確実に起こる自然の変化・・・。暦って自然をよみ、自然と共に暮らしてきた人々が残してくれた無形の人類の財産のような気がしています。季節によって変化する身体を捉える観察眼も、昔の人は本当に優れていたのでしょうね。見えないものが見えていたとしか思えないのです。
ちょうど節分の前頃は、一年中で一番、神経系統がピリピリしだす頃。首から上の血行異常が生じやすくなったり、厳しい寒さに空気の乾燥の追い討ちで目が充血したり、目玉がギョロリと飛び出したり。鬼の形相に近づいていきます。しかも、目の過度な緊張が続くと、ちょうど鬼の二本角の辺り、頭の上が、本当に僅かだけど硬直して盛り上がってくるのですよ。触れると痛かったりもします。それは小さな小さな見えないツノです。身体のそんな状態を知ってか知らずか、それでも暦ではこの時期、「鬼は外」と豆まきをして、冬の季節に区切りをつけます。自然の変化に適応してきた人々の知恵ですよね。その後に訪れてくる身体の春の兆しは、雪解けのように、固まっていたものがだんだんと水気を帯びながら弛んでいくのです。花粉症の症状も、その現れのひとつと捉えることができます。
そうそう、NTTの「環境goo」というサイトで「2008年花粉症特集」をやってます。今年の1月後半から4月頭まで2週間に一度、肩甲骨周辺を中心にしたケア方法の連載が始まったので、どうぞ覗いてみてください。できるだけ自分で感覚を把握できるよう、わかりやすく噛み砕いて書いていくつもりです。
そうしているうちに、もう間もなくバレンタインデーが来ますね。その頃には、小鳥もさえずり始めることでしょう。生殖器が活性化してくるのが、春なのです。チョコ合戦もふくめ、東洋、西洋、入り乱れて今の日本の季節もうまく進んでいくもんです。
さて、私の方はおいといて、春を感じたらワクワクしてきたというヤマちゃん、今年は頑張りましょうね。
私、去年も同じようなこと言って、ハッパかけてたっけ!?

【環境goo】ちょこっと健康法で花粉症を乗り切ろう!
http://eco.goo.ne.jp/life/health/kafun/kenkouhou/