ヘロリペロリ日記

今年もお世話になりました!〜 身体と心の“大掃除”はもうお済みですか? 〜

【ヘロリ山崎より】
こんにちは! もうそろそろ紅葉だなあ、と楽しみにしていたんです。テレビCMで京都とか奈良だとかの紅葉のシーンを観ると、もうどうしようもなく心が揺さぶられちゃうじゃないですか。故郷でもなく、学生時代にちょこっと関西にいただけで、これといって縁の深い場所というわけではないのですが、京都や奈良が色鮮やかに色づくと、なぜか心揺さぶられる、ノスタルジーを掻き立てられるような気分になってしまいます。そういう場所ってないですか?
と、何が言いたいのか、わき道に逸れつつあるわけですが、そう、最近なんだか忙しくしていて、今回の「ヘロ・ペロ」もなんだかその、忙しい合間に書いていたりします。「忙しい合間に書く」などと、そんなエラそうなことがよく言えたものだと自分でも思いますが、そうですね、忙しいからといって大事なことを疎かにしないよう、初心を忘れずに、これからも着実に、頑張っていきたいと思います。
とそのように、このように、慌しく過ごしていたら、ふっと我に返ったら、うちの近所の並木道さえ、すでに色づいているではありませんか! トラックが昼夜を問わず走りまくる色気もへったくれもない環七です。夕暮れ時に、電気・ガス・電話料金の支払いをせんと、コンビニに向かうときに不意に空を見上げたときに「ああ」とそろそろ秋の気配が薄れ行き、冬の足音なんてものがそろそろと聞こえてきそうじゃないかと思ったわけです。
冬から秋への切り替わりって、なんだか静かな気配で、ウカウカしていたら置いていかれるなあと、気づかないうちに過ぎ去るなあと、そのとき思ったんですが、切り替えの鮮やかな季節と穏やかな季節ってあるんでしょうか?
とまあ、「おかしいな」とお思いの方、正解です。送りそびれた原稿を、ところどころ書き直しながら流用しているわけですが(笑) いまや季節はもう冬、というか、世間的にいう“師走”ですね。
「流れをつかんで乗っかりなさい」と、前回の講座のときに、松田さんに叱咤激励されたと思うのですが、おかげさまで頑張れているのだと思います。そういえば最近、夏の間、頑張って書いた原稿が出版されました。
服部幸應の食育の本 vol.3「食料自給率をアップさせる食育2.0はじめます。」
http://www.hattori.ac.jp/news/2008/10/-vol320.html
自分自身の興味のある分野の仕事が最近は結構増えてきていて、そういった変化も自分の中ではとてもありがたく、そういうときに、これまでの自分自身の歩みを振り返って、あながち間違えてなかったのかもしれないな〜と思ったりします。
で、この原稿料が入ってきたんですが、ちょうどタイミングを合わせるようにして、我が家のFAX、パソコンが同時に壊れちゃいました。両方とも修理どころではなく、交換とか買い替えです。忙しいとき、お金のないときには彼らは文句の一言も言わず、激務をこなしてくれたのですが、ひと段落し、いくばくかの収入が入るや否や、はらはらと落ち葉が落ちるように、僕の元を離れていきました。これはまるで「新陳代謝」のようだと思わずにはいられませんでした。そう思わないとやっていられないという気持ちが半分ですが(笑)
とまあ、仕事的には順調かなあ、と思って安心していたら、ご存知のようにこの間に恐ろしいまでの不景気になり、零細フリーランサーには、ぱたっと仕事が途切れていました。無事に年を越せるのかと不安でしたが、来年の春先に1冊本を出す仕事をいただき、ひと安心しています。
全てがこんな感じです。というのは、仕事も体調も、人間関係も、このように、一安心しそうになると途端にバランスを崩し、ちょっと持ち直すとまたグラグラっとしながら、なんとか持ちこたえているうちにいつの間にか調和したバランスになっている、という印象です。
常に流れてのたりのたりと揺らめきながら、心・体・人は全て不思議な共鳴を見せながら、どこかに向かって行くのでしょうか。
「旧暦美人」で旧暦を知ってから、かたくなに旧暦の流れで生活をする時期がありました。「新暦なんて」という意識もありました。それは西洋医学を否定して、風邪を引いても薬も飲まない、病院にも行かないという、極端な考え方でした。
極端はだめですね。“ヘロリ山崎”と名乗っていながら、全然ヘロヘロしていないんじゃあ、名前負けというものです(笑)イロイロと曖昧に、行きつ戻りつしながら、来年はヘロリとした部分をもっとたくさんお見せできるようにというのが目標です。
本日はクリスマスイヴです。いつも「身体」や「旧暦」の話ばかりですが、クリスマスを祝う、楽しく過ごす、そのことで恋人や家族、親しい友人たちと楽しい時間を持てるのなら、素敵なことですよね。
Merry Christmas! 本年もありがとうございました。来年も宜しくお願いします。
さて、次回の講座は年明け1月18日(日)です。 “大寒”間近の一年で最も寒い時期となります。「最も寒い」ということは、そこを境にいよいよ“春”に近づいていくということでもあります。そうです。お正月を“新春”と呼びますが、旧暦のお正月は下で松田さんも仰っているように、1月26日です。いかにも「新しい春」というタイミングだとは思いませんか? 新しい春を迎えるまでに一年を振り返り、心と身体を新年に向けて整えていく“大掃除”をしようと思います。リアルな大掃除もきちんとやりますとも!(笑)

【ペロリ松田より】
ヘロリ山崎こと、山ちゃんからのお便りで時折、ドキッとさせられることがあります。今回もそうでした。
「忙しいからといって大事なことを疎かにしないよう、初心を忘れずに、これからも着実に頑張っていきたいと思います」
原稿をいつも引きずっているような我が身にとっては、ああ耳が痛い言葉。目の前のことにいつも追われ、すっかり忘れていることばかりでした。まさしく連続パンチ攻撃です。
「忙しい」という字は“心をなくす”という意味なのよね……と聞いた話をまず思い出し……パンチひとつボカン!
パンチふたつ目。
「初心を忘れず」……物事を始めようとしたその時には、熱い想い、覚悟があったはず。時間が経つにつれ、その気持ちは少しずつ薄らぎ忘れ去られ……そうだ“志”だってあったじゃないか!ボカン!
そして3つめ。「これからも着実に……」とは、あきらめず、ひるまず、一歩一歩進み続けてゆくしかないという不屈の意思の現われ。忘れていませんでしたか?と自分に問うて、ボカンボカン、ボカン!
ヘロリ・ペロリなんて言いながら、結構、根は大真面目な相棒であり、こういう喝の入れられ方も良いものでした。
年齢を重ねてくると、“今年一年、どんな年だった?”と振り返る機会すら減ってゆくようで、何しろ記憶が定かでないことが増えてきます。とはいえ、確実に積み重ねているのは“体験”です。
その“体験”を一回、頭の中で整理して、糧にしてゆく、そんな作業が年末のこの時期には、おすすめです。
それを新暦でやるか、旧暦でやるか……あるいは何となく新から旧への移り変わりの期間の中で一ヶ月少しの時間をかけて行ってみるか……。それは、その人の今の状況、今後の展開、予兆など、自分で見渡していると、おのずとふさわしい“その時”が訪れるのでしょう。ちなみに、旧暦での1月1日、2009年は1月26日(月)になります。
季節の移り変わり同様、こういうものは、ある日突然、パカッと裏から表になるようなものではなく、徐々に行きつ戻りつ、或いは少しずつ、デクレッシェンドとクレッシェンドが重なり合うように、準備をしながら次の期は訪れてきます。自然の流れには、そういう傾向があります。
そこを自分の意志の力で、或いはあらかじめ皆の共通事項としての暦の力を借りて、区切りをつけてゆく。
河のように流れてゆく自分の人生の時間にメリハリをつけてゆく。区切って分かりやすくして、活力を生んでゆく。暦と共に生きるということは、そんな知恵も授けてくれます。
2009年、旧暦ダイアリー、おかげさまで人気上昇中のようです。来年の身体感覚講座の方も、季節ごとの行事の楽しさを混ぜつつ、自然界の移り変わりに添って、変化してゆく身体の調整、メンテナンス、更に呼吸法、瞑想法などを取り入れて、自分の内側を見守る心の眼を丁寧に育ててゆきたいと思っています。
2008年、お付き合いいただきまして、本当にどうもありがとうございました。
2009年も、冒頭の“ヘロペロ決意”にあるように一歩一歩“大きくて高い志”を忘れずに、進んでいきたいと思ってます。
どうぞ、宜しくおねがいいたします。
Merry X’mas! そして素敵な年の始まりを。